アトピ−がぶり返してしまった

今11才の女の子のことでご相談申し上げます。
1歳半からアトピー性皮膚炎です。5歳から1年半漢方の医院に通いきれいな状態でしたが、遠くて通えなくなり現在に至っています。特に上半身が乾燥して、痒くてカサカサです。

アトピーはIGE由来と言われますが、漢方的には体表からの発散不良に因る熱の鬱滯が痒みの原因と考えています。車で例えるとわかり易いのですがガソリンを燃やしてエネルギーを得ていますのでエンジンがオーバーヒートしないようラジエーターと排気管があります。人間もものを食べて栄養を燃やしてエネルギーを得ていますからやはりラジエーターと排気管を持っています。
体表からの不感蒸泄と呼吸からの水蒸気での熱の発散がラジエーターで大小便の排泄が排気管なのです。これらがうまく行かないと熱が滞り痒みの原因になります。以前若い女性でアトピーが劇しく入院中のIGE値が8600、退院時8400でしたが表熱の滞りを除く手当てで26日目で3200、165日目には830になりました。IGE値は刺激につれて変動している事が分かります。
お子様の手当ては体表の血行をよくして熱が滞らないような体にすることもあわせて考えないと亜急性のようで半ば慢性化しているのは特に胃内停水と言いますがお腹の停滞が多いために他が犠牲になり発散も充分でない体質を作っていると思われます。

皮膚炎の症状を緩和するには体表の熱の滞りを除く手当てで良いのですが、再発しない為には体表に血液が充分に送れるところまで二段構えで改善法を取る事が必要と考えます。



斎先生の相談室のトップへ なるほど漢方トップへ Web漢方相談のペ−ジへ 私の健康体験のペ-ジへ