貴方にもきっと役立つ相談例


喘 息・ 咳・痰・ゼ−ゼ− 


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息苦しさとゼ−ゼ−・ヒュ−ヒュ−で横になれない  病歴1年以上
1年前の秋から症状が出始めたそうで、最近1ヶ月が特に悪く就寝時から明け方にかけて息苦しさとゼ−ゼ−・ヒュ−ヒュ−がひどく横になると辛いので身を起こして寝ている状態でした。鼻づまりもひどく点鼻薬を1年以上使っていたそうです。
漢方の考え方
ご相談を受けた時は、特に体表の発散が悪くなる夜に横臥すると苦しい状態でした。漢方では咳、ゼーゼー、呼吸困難などの病症は肺の熱の滞りによって起こる症状と考え、呼吸に集中している熱の発散を分散してやることで改善を図ります。私たちの身体は不感蒸泄と云いますが体表や呼吸から水蒸気の形で大量に水分と熱を発散させていますので汗をかかない方でもゴムの手袋をしているとじっとしていても少し経つと内側はジトジトに汗ばんできますし、掌に息を吹きかけると暖かい息で鏡に吹きかけると曇りを生じます。体表からの発散が不十分で呼吸にしわ寄せをおこして肺に熱が滞ると咳や痰が出たり、熱の鬱滞が激しければ呼吸困難を起こします。鼻づまりも同じで熱気の上衝を鎮めることで治まってきます
手当ての経過
苦しい症状が1日でも早く軽くなるように、手当てをお勧めしました。幸い夜眠れないほどの息苦しさ、ゼ−ゼ−は数日で軽くなり、楽になり喜ばれました。しかしこれで治ったわけではありません。この方の症状の大本の原因は、胃内停水と言いますが食べた物がお腹を流れている時は消化液が加わりお粥よりもっと水っぽい状態ですから消化吸収が余り活発でなければ消化が追いつかずお腹に水分の多い停滞を生じ極端に言えばお腹に氷嚢を抱えたようなものですから体表に血流が乏しく発散低下につながります。漢方の手当ての素晴らしさは、この症状にはこの薬・あの症状にはこの薬と対症的に或いは病名に対応するのではなくどうしてそのような症状が現れるのか、大本は何かを求めてオーダーメイドの洋服と同じでその方の身体の歪に過不足ないように合わせてゆくところです。そのお陰で頻繁に起こす下痢・食欲不振・頭痛・お腹の張りなど、その他のお悩みも良くなり、とても元気になりました。
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肺気腫、気管支拡張症     病歴1年半


70才の男性で、肺気腫、気管支拡張症と言われて1年以上薬を飲んでいる。主訴は咳とゼ−ゼ−の息苦しさで明け方に目覚める、以前は濃い痰で今は黄色い痰。治すのは難しくだんだん悪化するかもしれないと言われ、悲観して夜も眠れないと訴えて来店された。


ご本人の訴え 体の要因
ゼ−ゼ−、息苦しい、黄色い痰 肺の熱
ビ−ルやお茶がたくさん飲みたい 肺熱、血熱



具体的なご指導と体作りの食養生

この男性は咳・痰の症状に加えて、治る見込みがないと悲観して「心の病・気の病」の病症が強く、それが治るまでに時間がかかりました。皮膚からの発散を高める為に栄養スパイス「蘭香」を毎食後に天然海水塩「海の精」をひとつまみ加えて飲むこと、ビ−ルの後やお茶代わりにハトムギエキス「三養茶」を小匙一杯づつ飲むことを徹底して頂きました。ご本人が一番気に入っていたのは気分が落ち込む時や息苦しい時に「救心感応丸気」。これは気分が楽になると言っていました。それとクマ笹エキス「ササヘルス」は、毎日欠かさずお飲みです。飲んでいると食欲が増し活力が湧いてくると大のお気に入りです。


まとめ

息苦しいと言う場合、呼吸困難と呼吸促迫に別けられますが、この男性の場合は胃腸の働きが弱く体表からの発散が弱い為に呼吸に負担が及び(風邪を引いて咳が出る様に)遂には呼吸力が衰えて肺にも熱が滞るので胸満と痰の停滞を生じた症状と思われます。鬱の症状も加わっているようですから余ほど発散力が弱いと思われます、鬱滯する熱を冷まし、併せて胃内の停水を去り肺熱の滞りを散らし、発作時には心臓循環を援けるために救心感応丸気を併用して頂き難症といわれた症状がすっかり改善され御喜び頂きました




激しい咳と呼吸困難        病歴10年

主訴は激しい咳と呼吸困難で、特に夜間に激しく午前中は消耗してしまい仕事にならない。
職業は建築現場の監督であるが、直接建材に触れることはないとの事。犬や猫も飼ったことがあるけれども発作には関係ないとの事。発作が激しい時には涼しい所に居たいので玄関先に布団を敷いて寝ることもある。発作時にはとにかく冷たい物が欲しくなり氷を入れて冷たくした水を大きなコップに立て続けに3杯も飲み干してしまう。

ご本人の訴え 体の要因
息苦しい、胸がいっぱいに張る 胸膈の熱のこもり
左胸部痛、胸脇下の攣れ、左腕の凝りと攣痛 少陽経の熱
激しく咳き込むと心下部・胃の周辺の痛み 胸腹の熱の滞り
発作時に冷たい物をガブ飲みしたい 肺熱、血熱があり体液消耗がある


具体的なご指導内容

駐車場から歩けないほど発作が激しい時には、発作止めに救心製薬の「六神丸」を口に含み症状が少し治まってから来店して貰うようにしました。漢方薬は初めのうちは少しでも早く症状が楽になるよう煎じ薬をお勧めしました。あれだけ苦しんでいた喘息発作ですが、3週間を過ぎる頃には全くといってよいくらい起こらなくなりそれ以後は、仕上げに胃腸の働きを調え皮膚の蒸泄を正常化し胸膈に熱が滞らないようにして、再発を防ぐ手当てをお勧めしました。

体作りの食養生

作業現場での仕事が多くペットボトル入りのジュ−スを持ち込んで1日で飲み干してしまうそうです。貴方の病因は湯茶類が多くお腹に氷嚢を抱え込んだようになっているためですから、ガブガブ飲みは止めていただき、「ゴ−ルド三養茶」を濃く溶いて飲物は余分な水分を取り除く為、三養茶と決めて頂きました。飲み方も大切です。まず口に含んで口のホテリを冷まし、お小水が出やすいように「天然海水塩 海の精」を少し舐めてから口をすすぐように少しづつ飲むようにして貰いました。海の精を口に含みながら飲むと少ない量で口の乾きが止まります。お試しあれ。

食べ物の嗜好では、好き嫌いはないものの香辛料は悪いと思い全く摂っていなかったので生姜・山椒・わさびなどを料理に使って貰うように、更に「栄養スパイス蘭香」を食後に飲んでいただきました。海の精をチョッピリ入れて飲むように。
辛味を食べるだけでは片手落ちで酸味の食べ物、レモン・すだち・梅干しを毎食少しづつ摂ることも忘れないように。

まとめ

この方の喘息相談は、当初私がお受けしていました。発作も起こさなくなり良い方向へ向かっていると思っていたのですが寒い時期でもあり風邪をきっかけにして再発し、私の手には負えずその後は父に診てもらいました

手がつけられないほどの症状でも、病客の症状を的確に捉え漢方薬と体作りの食養上を徹底すれば、劇的に別人のようにスッキリ良くなるものだなぁと感動するほどの症例でした。
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